「河西いちご園」さんとの連携授業『いちごが紡ぐコミュニケーション』

3年生の芸術Ⅲ(美術)の授業では、今年から本校のご近所にある『河西いちご園』さんと連携する授業を始めました。

まずは6月14日と18日に取材活動を行いました。14日は晴れていて自転車で向かいましたが、18日は朝まで雨でした。なんとか雨もやんだので、皆で歩いて行きました(といっても、ほんの約8分ほどで到着します)。

「完熟となるその時が最も美味しい最高のいちごを、お客さんに確実に届ける……」

いちごの直売所の奥では、その日の朝に採った完熟のいちごを使ってパティシエさんがスイーツを作ります。オーナーさんからは、いちご園ができるまでと今大切にしていることについてのお話を聞きました。パティシエさんの「ケーキ屋さんではない、いちご園にふさわしいケーキを作る」、農場担当さんの「自分たちの使命は美味しいいちごをつくるだけ」と言う使命感……など、全ての人の想いがしっかりと重なり、ほんとうの美味しさにつながるのでしょう。

取材の最後に特別にいただいたアイスの余韻を楽しみながら、近江富士(三上山)と校舎を眺めながら、学校へ戻りました。本校の周りは田んぼや畑が広がっていますが、ここでしか見られないものや体験できないことがいくつもあります。

アートやデザイン、文化芸術が、高校生と地域や人を繋げる。そして新たな発見や何かのきっかけが生まれる……

地域と連携する美術の授業の面白いところです。2学期には、この取材で知ったことを元に、自分たちが考えることを人へ伝えるアートとデザインの活動を行います。どんな作品が生まれるのか、どうぞお楽しみに!

農園に行ったことがなかったので、初めての体験でした。収穫したてのいちごをたくさんの人の手に届くように考えておられる姿がとても素敵で、印象に残っています。自分も誰かのために行動して、幸せな気持ちにできたらいいなと思いました。

スーパーのいちごは一番おいしくなる時より少し早めに収穫されているが、河西いちご園のいちごはその日とれたものを使える。いちご園でしか作れないケーキがあって、ケーキ屋さんが作るケーキにはならないように意識されていることがスゴイと思った、

ただ、自分たちが作っているからブランドにするのではなくて、お客さんが喜んでくれて美味しいと言ってくれるからブランドにする、区別できるようにするというのが、お客さんを大事にしている考え方だと思った。

客として行く時とは違ったことに気づいて、興味深いお話が多かった。栽培の方もパティシエさんも妥協することなくいちごに真剣に向き合っていて、だからこそ美味しいいちごとお菓子が出来上がるのだと実感できた。たくさんのこだわりがあって、楽しく聞くことができてよかった。