「ヨシで、さらに藍で染める」(美術の授業)

美術Ⅱ(2年生)の授業では、琵琶湖や野洲川の河口などに生えている「ヨシ」(葦)をテーマとした活動を行っています。

 4回目の授業では、藍染めの「絞り」という技法で作品を作りました。
先日のヨシ刈りにも参加された染織家さんに、その時のヨシを用いて 作った染液で、白いハンドタオルと軍手をあらかじめ染めておいて頂きました。授業では、薄い黄色に染まった生地を、さらに藍染の「絞り」の技法を用いて染めました。藍で染める前に、生地を部分的にヒモなどで強く縛っておくと、その部分には染液が入らず、染まらないままの色(薄黄色)で残ります。縛っていない所は青く染まるので、意図しないような模様ができます。藍の香りは独特のものでしたが、藍の染液に10秒つけては空気に触れさせる作業を3回、2種類の素材に施しました。

 空気に触れると、染めた部分が緑色から青色に変わっていきました。その後、しっかり乾かして完成です。下地のヨシの色が優しい風合いを出しています。身近な自然素材を用いた、オリジナルの柄のハンドタオルと軍手ができました。
 次回の授業では、刈りとったヨシを使って、立体作品を制作します。