「ヨシを知り、考える」美術の授業

 琵琶湖やその内湖、本校の近くを流れる野洲川の河口付近などには、たくさんのヨシ群落があります。美術Ⅱ(2年生)の授業では、今年からヨシ(葭)をテーマとした授業を始めました。ヨシを通して自然環境やその保全、伝統産業、アートなどの「自然と人とアート」の関わりを考えます。
 授業では、講義や体験活動、作品制作を行います。先日の第1回授業では、国土交通省近畿地方整備局の伊保朋弥様より河川整備や治水対策などのお仕事について、いであ株式会社の淀真理様より琵琶湖の自然環境と野洲川河口部の自然再生事業についてお話しを聞きました。

 第2回の授業では、自然素材を用いた作品制作をされている染織家迫沼寛様から、染めものの技法やヨシを用いた染色の試行、古着を染め直して新たな作品とすることなど、実物の作品に触れれながらお話しくださいました。

 

今後は、野洲川河口付近での「ヨシ刈り」の体験や、そのヨシを用いて守山市のエコパークで立体作品を制作したり、染織家さんの指導による染色体験を予定しています。
 今年の3年生の美術Ⅲの授業ではヨシで照明作品を作りました。この地域にある自然や素材を介した様々な連携により、生徒の学びが広がっています。