「アール・ブリュット」…美術で何を考える?

2年生の美術の授業では「アール・ブリュット」と呼ばれる作品をテーマとした授業を行っています。その作者は専門的な美術教育を受けていないにも関わらず、作品には圧倒的な個性と存在感があります。初回の授業は「アール・ブリュット」という美術概念と、海外の作家について学びました。
先日の2回目の授業では、滋賀県立美術館学芸員の山田創さんに講義して頂きました。一枚の絵が鉛筆の線でいくつもの形に分割され、その所々が塗られています。何百枚となって綴じられた「にっき」という作品を、学芸員さんの解説を聞きながら読み解きました。
アートを通して人や社会の在り方について考えています。
【生徒の感想より】
・アートは何でもありなものなのか。素敵な世界だと思った。
・障害のある、ないで作品を分けるのは、どういう意味があるのだろう。
・鑑賞する人が声を出したり、許可を得て持って帰るという行為も「作品」になっていた。作品の範囲が広がってきていると思った。

