障害ってなんだろう…アートを通して考える


 「全ては幸せを感じるために~やまなみ物語~」…2年生美術のアール・ブリュットをテーマとした3回目の授業では、甲賀市にある「やなまみ工房」施設長の山下完和さんにお話し頂きました。やまなみ工房は、アート作品の制作活動や、その作品を用いた企業やアーティストとのコラボレーションでも知られています。障害のある人の作品が国内外の美術館で展覧会に出品されたり、そのデザインが有名な芸能人の衣装にも用いられています。何より、ひとり一人の作者のペースで制作が進み、施設の方がゆっくりと寄り添う姿が印象的でした。
「障害とは何か、障害はその人にあるのではなく社会の側にある」…生徒には大変印象に残る講義となったようです。
 一連の授業のまとめとして、今それぞれの生徒が考えることを文章にしています。

【生徒の感想より】

・「自分のルールに従って作っていく」。この言葉がいいと思った。

・自分にとっては無意味な行動でも、他の人にとっては大切で、人生において欠かせないことがあると思う。気持ちが変わった。

・分け隔てなく平等なこと、周りの人を大切にすることが未来につながると思った。

・自分の幸せのために作品を作るというのがいいなと思った。いろんな表現の方法があって、もっと他の作品も見てみたいと思った。

・障害は人の問題ではなく、勝手な偏見で作られる壁だとわかった。いろんな人が活躍できる場があることが大切だと思った。

・他人の目を気にしないという言葉がとても深く、たくさんの意味が込められていると思った