みらい共創科Q&A

本校の「みらい共創」は、地域・仲間と共に新たな価値(みらい)を創るという意味です。フィールドワーク(現地調査)や実践型インターンシップなど地域との多様なつながりの中で、人との出会いに重きを置き、チームで協働して学びを深めていきます。高校生活の目標やその先の進路が明確な人だけでなく、今は高校卒業後の進路や自分の興味関心、適性は何か迷っている人、どこから手を付けていいかわからないけど自分の中の何かを変えてみたい人、様々なことに挑戦してみたい人は、ぜひ「みらい共創科」を志望してください。
地域を教室に、「自分のやりたい!を見つける・試す・深める」ことで、将来の進路につなげる学科です。

大学共通テストや一般入試等の学習に重点を置く、いわゆる「特進」クラスというわけではありません。「みらい共創科」は国語・数学・英語などの毎日の授業とともに、地域と連携して様々な活動(「みらい共創」という科目)を行います。この体験は、大学進学はもちろんですが、就職したいと考えている人にも共通して、大切な力、そして経験となります。確かな学力とホンモノ体験を重ねて希望進路の実現につなげるのが「みらい共創科」の特色です。

みらい共創科では週に2時間、普通科にはない特別な授業「みらい共創」を受けます。金曜の午後からフィールドワークや地域と連携した授業を実施し、多様な“つながり”を確保していきます。実社会との接点の多さは、他校の普通科にはない大きな特色です。確かな学力とともに、コミュニケーションスキルやチームで協働する力を磨きます。


「みらい共創」では、地域の現場で体験したことから、さらに自分たちでプロジェクトや改善策を考え、社会で実際に行ったり学外コンテストに挑戦したりします。学外コンテストには、ビジネスグランプリや高校生マイプロジェクトなどがあります。学びの成果を学外で発表し、専門家の方々から評価してもらえるものになり、積極的にチャレンジしていきます。つまり、実際に自分たちでやりたいことを試しにやってみる!試行錯誤を楽しむ!という部分が中学校までの総合的な学習の時間や職場体験との大きな違いです。
*マイプロとは
「中高生探究コンテスト」 https://tankyucontest.jp/
「全国高校生マイプロジェクト」 https://www.katariba.or.jp/activity/project/myproject/

中学校までの学びを通して、物事を深く考え、試行錯誤しながら様々な角度から学ぶことに興味のある人、生徒会活動や地域課題の解決に意欲をもっている人、自分の将来の進路について目的意識を持っている人、または持ちたいと考えている人に入学してほしいと考えています。
クラス替えはありません。ただ、1年次から基礎的なコミュニケーションスキルを身につける機会を数多く持つなど、安心して学業に取り組める仲間づくりを丁寧に行います。多様なワークショップや発表、フィールドワークなどの協働する学びを通じて、共に高め合えるクラスになっていくと考えます。また、国語・数学・英語の授業では分割授業を行うなど手厚いサポート体制を整えています。

生徒一人ひとりが明確な進路目標を持って次のステージに進めるようになっています。今、世の中はVUCA時代(決まった答えのない時代)と言われています。だからこそ、「自分で考え、行動できる人」がこれからの社会では望まれます。進学して、大学でさらに研究を進める人も増えるかもしれませんし、地元で働くことで自分自身の価値を高める人もいるでしょう。みらい共創科では、2年次にコース分け(進学志望と就職志望で、探究活動とインターンシップの比重を変える)を行い、自身の進路意識を具体的にイメージしていきます。

生徒一人ひとりの多様な進路先に対応できるカリキュラムになっています。近年の大学入試では、今までのような学力試験のほかに、高校で行った探究活動の実績やその成果を発表するなどの総合型選抜の入学者割合が年々増加しています。新学科における探究活動と、日々の授業のほか、学習内容を高めた進学補習や模試などと組み合わせ、進路実現を目指すサポート体制をとっています。

*総合型選抜について

2021年度大学入試より、以前のAO入試から「総合型選抜」という名称へ変わりました。大学・短大・学部・専門学校が定める「求める学生像(アドミッション・ポリシー)」に合った人物を採用する方式です。

「その大学で学びたい」という強い意欲や、入学後の目標が重視されるのが特徴で、学校長の推薦は基本的に必要ありません。そのため、書類審査や面接だけでなく、知識や思考力・表現力など、他面的に評価する選抜方法が増えています。 最近は推薦合格者(総合型選抜・学校推薦型選抜)が私立大学の推薦合格者が5割を超え、国公立大学でも1割を超える状況となっている時代です。合格チャンスを増やすためにも、挑戦したい入試方法の1つとなっています。

文部科学省の「多面的・総合的に評価・判定する」という方針から、選抜方法も多様化しており、小論文、プレゼンテーション、資格・検定試験の成績、大学入学共通テストを課すなど選考方法は大学によって異なります。 (マイナビHPより)

[総合型選抜例] 選抜方法:小論文試験 + 個人面接 + 書類審査(活動レポート) 小論文テーマ:自分自身の高等学校入学以降、これまでの活動でアピールしたいと思うものを挙げ、活動を通じて形成された問題意識と大学で学びたいテーマについて論述 (龍谷大学社会学部2025年度入試より)
問題なく参加できます。みらい共創科の時間割は、普通科と同じく月曜日から金曜日まで1日6時間授業なので、普通科と同じように部活動に参加できます。実践型インターンシップやマイプロジェクト等の探究学習の現場実習は、主に夏休みなどの長期休業中を想定していますが、先方の都合や生徒一人ひとりに合わせた形で取り組みますので、夏期休業中に毎日行うものではありません。本校は部活動の活性化にも力を入れていますし、それぞれの部活動を通じて、技能だけではなく、リーダーシップや人間力の向上にも取り組んでほしいと思います。もちろん、学校行事も普通科と同じように学校全体で取り組んでいきます。
「推薦選抜」では、みらい共創科と普通科は別々に募集します。令和7年度入試では、みらい共創科は定員の50%(20名)で、普通科は定員の30%(36名)です。残りの定員は3月に実施される「一般選抜」で募集し、その際は「学校出願」となります。「みらい共創科」を優先して合格者を決定し、次に普通科の合格者を決定します。