「共感と観察から始まるデザイン」美術Ⅱホスピタルアート講演会
本校では、「総合的な探究の時間(もりきた学)」やみらい共創科の活動のほか、普段の通常の授業でも、‘地域との連携’’をいくつも行っています。昨年度は、社会・理科・家庭・芸術科の授業で、様々な取り組みがありました。
今年度の芸術(美術Ⅱ・2年生)の授業は「アートと人と社会の関りを考える」ことがテーマです。その中の1つのプログラム『ハッピーアート』では、大学や近隣の福祉施設と連携して授業を行います。
第一回目の授業として、京都芸術大学の由井武人先生に「ホスピタルアート」をテーマとした講義をして頂きました。京都の病院で長年、大学生とともに行ってこられた活動についてのお話しから、アートやデザインで人の暮らしや環境、気持ちを「良くする」ために、何が大切であるかを学びました。
今後の授業では、福祉施設を見学し、そこで働いておられる方と相談して、アート作品の制作、展示を行います。

【生徒の感想】
・アートを病院と関係させることで、心が軽くなったり勇気をもらえたりすることが分かって、アートは大事なものだと感じた。
・観察→実際に行き、現場の人と話す→洞察→問題を定義。個人の個性ではなく、いろいろな人と関わったりして‘集合体としての個性’で作っていく。最初はアイデアをたくさん出すことが大切だと分かった。
・私は、アイデアを出すことは苦手だけど、とりあえず出して見るこということが大事なんだと思いました。
・「共感」が大切。そこにそれがあることに納得ができるか。
・自分が学んだことで人に頼られると、今までやってきたことや苦労してきたことも楽しい気持ちになる。人生には必要だと思いました。
・子どもが治療を恐れないようにするデザインを考えるとき、どんなものがいいのか考えるのが難しかった。案を出すとき、自分が小さきとき何に喜んでいたかを思い出すことが必要だと思った。
・アイデアを出すには、まずこの状況を知って関わることや、アイデアを出しまくることが大事だと学んだ。
・人のアイデアを否定しないことを意識して授業を受けて、アイデアを出す力を身に付けていきたいと思った。
・自分が共感を持って他の人を観察する。自分が思っていることと相手が思っていることは違うので、実際に体験や観察をすることで、互いに意思疎通できるかもしれない。



