“人”に出会う ~「もりきた学Ⅰ」フィールドワーク~

12月10日(水)、12日(金)の2日間に分けて、1年生の総合的な探究の時間「もりきた学Ⅰ」で、フィールドワークを実施しました。今年度は、本校周辺で事業を展開されている13名の方にご協力をいただき、生徒たちが自分の希望したフィールドワーク先に伺いました。

 

 それぞれのフィールドワーク先では、お仕事の紹介をされるだけでなく、現在のお仕事につくきっかけになった出来事や考え方、人との出会い、また今の高校生に期待されることなども含めて、ご自身のキャリアについて取材させていただきました。施設や事業を見学させていただいたり、お仕事を体験させていただく機会のあった場所もあり、生徒たちは非常に前向きに取り組んでいました。また、生徒たち自ら積極的に質問する様子もあり、普段の学校の授業だけでは学ぶことができない貴重な時間となりました。AIなどの高度情報化がより一層進んでいくこの時代だからこそ、「もりきた学Ⅰ」では、直接“人”に出会い、そこにある生の情報から得られる体験を重視しています。3学期には、今回取材させていただいたことを中心に、成果発表会を実施する予定です。

(フィールドワーク連携先)※順不同

Vita、よってこファーム、地域おこし協力隊(山田農園)、鉄人工房マツヤ、あんくるトム、大庄屋諏訪家屋敷、ゆいの里、はすねだこども園、ひなぎくこども園 びわこパールサプライズ、びわこドーターズ、地球市民の森、県立琵琶湖博物館

生徒感想(抜粋)

・実際にヘアカットやパーマを体験させてもらいました。技術をより磨くためには、何度も練習し、コツをつかんでいくことが大切だと学び、自分も諦めずに挑戦していきたいと思った。

・「今の環境問題といえば?」と問いかけられたとき、ゴミや地球温暖化を想像したが、実際に琵琶湖では想像以上に様々なことが起こっていることを知った。滋賀県に住んでいる一人として、環境問題や生物の問題など、琵琶湖の価値をもっと伝えていきたいと思った。

・「正直、文化財を守る意味はあるのかな」とフィールドワーク前は思っていたけれど、実際に見たり聞いたりしてみて、「私にも何かお手伝いできたらいいな」と思えるようになった。

・びわこパールの歴史や作り方、その魅力を聞いて滋賀県にはこんな面白いことがあると知った。今日の話を聞いてみて、自分でももう少し調べてみようと思った。

・はじめ「介護」というものは、1人の高齢者の方に多くの人がサポートしていると思っていたけど、現場に行ったらタブレットで状況を確認していたり、機械を使ってサポートをしていたり、1人でも介護ができるように工夫されていた。

・普段遊び場として使っている場所が、実は環境問題を解決するために作られた場所だと知り、驚いた。また実際に間伐もさせていただき、すごく大変な作業だと実感した。

・園長先生の話を聞いて、こどもを預かる場所の意義や、子どもたちへの接し方の工夫などを教えてくださった。

・農家の方の話を聞いてみて、自分自身の卒業後の進路を本気で考えた。

・初めてビニールハウスの中に入らせてもらった。野菜の売れる時期や様々な工夫があってすごく面白かった。今まではお店で売られている商品しか目に見えていなかったけど、人の苦労があって作られているという視点で、商品を見られるようになった。

・自分のやりたかった好きな野菜を育てているという話を聞いて、自分の将来についても考えさせる貴重な時間だった。

・自然を守ると言うことは簡単でも、実際に行動にうつすことは難しいものだと改めて感じさせられた。 ・今回のフィールドワークを終えて、やろうか迷ってしまうことがあっても、一歩自分なりに挑戦してみる気持ちをもつことを伝えたい。