「お茶」×美術館×企業×陶芸家…総合芸術(美術)3年生の連携授業

 

3年生の総合芸術(美術)の授業では、校外の美術館や企業等と連携して「お茶」をテーマとしたプログラムを実施しています。

 2学期には「茶道」の活動のまとめとして、「お茶会」を開きました。

この日は、MIHO MUSEUMの学芸員さんや教育普及担当の方々のご協力で、「お茶会」の作法や茶室の設えについての講義のあと、茶道家さんのお点前を拝見しました。

生徒は、陶芸家さんの指導で制作した自作の黒楽茶碗で、まずは点てだしでお茶を頂きました。さらにはその自作の黒楽茶碗で、自らお茶を点てました。
日頃はすこし縁遠く感じる日本の伝統文化「茶道」を、今すこしでも知り体験することで、今後どこかで思い出したり、活かせることもあるのではないでしょうか。



また、普段飲む煎茶などの「お茶」については、別の日に、(株)宇治田原製茶場のご協力で、お茶の種類や効能のお話しや、美味しくお茶を煎れる活動を行いました。急須をどう使うか、お湯の温度で味も大きく変わることが分かり、生徒は何度も試飲していました。この体験をもとに、煎茶の商品パッケージのイラストを考えています。

身近にある文化、芸術と自分との関りを生徒が考える機会を、様々な連携とほんものの体験、さらには生徒の表現活動を交え、普段の授業でも設けています。

【お茶会の感想】

・お茶会は精神を整えるものだと思っていたが、授業を通してお茶会は人々の間に新しい関係を作り出すと知った。

・掛け軸=茶会のテーマであるため、それも深く考えられるようになると、もっと楽しくなるのではと感じた。

・お茶を知っていれば良いコミュニケーションがとれることがわかったので、今回習ったことを覚えておきたい。

・茶室は本来、仮想空間であることに驚きました。今後、茶会に行くことはないかもしれないけど、常識として覚えていようと思いました。

・お茶会にはそれぞれの意味がある。床の間が重要で掛け軸がテーマとなる。花は唯一の生の物になるので重要だと初めて知った。

・また自分でお茶を点ててみたいなと思った。

・自分の中の日本文化への理解が深まりました。

・お茶会が、昔からそのまま今まで受け継がれているのがすごいなと思った。

・お茶を点てれるだけで、人をもてなせることに気づいた。